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NinjaDAOで取れた鎖、取り戻した自由な自分。「NFTもイベントも楽しんでなんぼ!」。メタバースイベンターフォンさんが伝えたいこと

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「メタバース初詣」「MameWar」「CNP宝島」、そしてNFTプロジェクト「CNP Villains」など、NinjaDAO関連のさまざまなメタバースイベントを主催。

クスッと笑えて役に立つブログやVoicy「NinjaDAOラジオ」など、多方面でみんなを楽しませてくれる異能ブロガー&メタバースイベンターのフォンさん(arafon40)。

あふれ出る企画力の一方、抜けてるところもあるその姿に、ついつい背中を押してしまう人が絶えません。

どうしてみんな彼に惹きつけられるのか。
その理由を大河内薫がインタビューでひもときます。


この記事でわかること
  • 遊びをつくる能力が企画力に
  • 修行という名のブラック労働
  • 家族のために始めた副業で出会ったWeb3
  • つぶれかけたCNP Villainsが復活した理由
  • みんなを楽しませたい。フォンさんが成し遂げたいこと
フォンさん

フォンさん(arafon40
ブロガー&メタバースイベンター。NFTプロジェクト「CNP Villains」ファウンダー。ボクセル制作スタジオ「Osushi Voxel Studio」制作プランナー。「フォンブログ」運営。いろんなアイディアを次々とNinjaDAOに投げ込み、テキストだけで笑わせる田舎暮らしのWeb3おじさん。

大河内さん

大河内薫さん(@k_art_u
クリエイターに特化した税理士事務所を経営し、”お金の教育者”として書籍・公式ブログYouTubeVoicyなどで発信。小学校から大学まで、学校現場での「お金の授業」に注力している。2022年11月にお金の教育を考えるコミュニティ「マネリテDAO」を立ち上げた。

【Ninja DAOはこちら】

独自のルールをつくってみんなを遊びに巻き込む。いつもクラスの中心に

大河内さん

今日はNinjaDAOでいろんな企画を立ち上げて、Voicyでもリスナーさんをニヤつかせているフォンさんです!まずは簡単な自己紹介をお願いします。

フォンさん

初めまして、フォンといいます。普段はNFTやメタバース、仮想通貨に関するブログを書いています。
NinjaDAOでメタバースイベントなどを行って、たくさんの人を巻き込んで遊ぶことが大好きなWeb3おじさんです。3月22日にLINE NFTでリリースするCNP Villainsのファウンダーもしています。

大河内さん

フォンさんというと“企画力のバケモノ”というイメージがあるんですが、どんな子どもだったんですか?

フォンさん

変わった子どもだったと思いますよ。たとえば保育園ではわざと人気のないおもちゃを選んでオリジナルの遊びをつくったり、みんながジャングルジムで遊んでいるときにブルーシートの上で日向ぼっこをしたり。

フォンさん

それで特に寂しさを感じることもなく、むしろ人と違うことをするのが喜びだった気がします。

大河内さん

たくましいなぁ。年齢が上がってもそれは変わらずですか?

フォンさん

小学校に入ってからも、自分で遊びをつくっていたのは変わらずですね。度が過ぎて、ケガをしたりガラスを割ったりして、よく先生に怒られてました(笑)。
でもみんなが「その遊び方、面白い!」ってマネし始めることもあって、ちょっとした快感でしたね。

大河内さん

そういう同級生いたなぁ。クラスの輪の中心にいるタイプですね。スポーツはやってたんですか?

フォンさん

小学校、中学校ではサッカーをやっていました。小学校のときは放課後のグラウンドで遊んでいる子みんなに声をかけて、「低学年の子はハンドOK」「6年生は利き足じゃない足でシュート」とかルールを決めて、よくサッカーをしてました。

大河内さん

人を集めて独自のルール決めて遊ぶって、今の企画力はそのころから日常的に養ってきたんですね。

フォンさん

言われてみればそうかもしれないですね!その頃は完全に無意識だったんですけどね。

大河内さん

面白いなぁ。やっぱり相手のことを幼少期から紐解いていくと、どんな風にして今に至ったのかわかるんですよね。サッカーはずっと続けたんですか?

フォンさん

いえ、中学3年生のころに辞めちゃいました。
クラブチームに所属していたんですけど、上手な子たちとの才能の差に気づいてしまって。もともとあまり闘争心があるタイプではなかったし、指導者からの暴力もあったので、高校受験のころにはもうサッカーが楽しく思えなくなってしまっていたんです。

フォンさん

その後は音楽にハマって、大学生卒業までバンド生活でした。

大河内さん

バンドマンだったんですね!ちなみに楽器は?

フォンさん

ギターです。バイトしまくって、バイト代でスタジオ行ったり、CD買ったり、プロのライブを見に行ったり。
ただ、ステージに上がるのは大好きだったんですけど、練習は嫌いだったので、ステージはいつも練習不足のまま上がってました(笑)。

大河内さん

(笑)。でもわかります、雰囲気が楽しいんですよね!
僕も高校からバンドを始めたんですけど、練習不足でもワーッて盛り上がるあの感じが快感でした。

ブラック労働でボロボロに。田舎に移り、家族のために副業ブログをスタート

フォンさんが運営する「フォンブログ
大河内さん

大学卒業後はどうしたんですか?

フォンさん

それが、やりたいことが何もなくて。ただスーツは大嫌いだったので、スーツを着なくてもいいサービス業や飲食業を考えました。

フォンさん

ちょうどそのころカフェブームがきていたんです。それにまんまと流されて「自分でカフェをやりたい!」って、包丁もまな板も触ったことがないのに飲食の世界に飛び込みました。

大河内さん

最初は飲食業界だったんですね。どこか飲食店で勤務したんですか?

フォンさん

イタリアンレストランのサービスとして働いていました。でもそこが地獄で……。正直これまでの社会人人生の中で、一番つらかったのがその1年でした。

フォンさん

本当に厳しい店で、僕が入るまでは長い人でも半年しか持たなかったらしいです。「だったらここで1年働き続けられれば、自信がつくはずだ!」って思って、根性で続けました。

フォンさん

その後、別のカフェに移ったんですけど、そっちも人気店でめちゃくちゃ厳しくて……。当時の飲食業界でよくある長時間労働、低賃金で、社会保障もありませんでした。

フォンさん

”修行”と思って5〜6年働き続けたんですけど、28歳のときに過労で倒れちゃいました。

大河内さん

それは大変な思いをされたんですね。壮絶な修行を経て、自分でカフェはオープンしたんですか?

フォンさん

いや、やりませんでした。
というのも、修業しているときにオーナーや店長が「お客さんに喜んでもらいたい」「感動してもらいたい」って、ものすごい情熱を注ぎ、自分を犠牲にして店をやっている姿を見ていて「自分には無理だ」って思ったんです。

フォンさん

過労で心身ともにボロボロになっていたので、1年休んでリハビリをして、田舎に引っ越しました。

大河内さん

そこから田舎暮らしなんだ。田舎に移って、ゆったりと生活できるようになりましたか?

フォンさん

全然です(笑)。めっちゃ忙しかったですね。
地域の農家さんを回って米作りや野菜づくりを教えてもらって小さく農業を始めたり、小屋の作り方を聞いて鶏を飼い始めたり。あとは農家さんや林業、スキー場などでアルバイトをしてお金を稼いでいました。

大河内さん

それはなかなか忙しそうですね。そこからどういうタイミングでWeb3に関わることになったんですか?

フォンさん

こういう働き方って自分の時間を切り売りしていることになるので、稼げる金額には上限があるんですよ。時間は有限ですから。
ただそれだけの稼ぎじゃ足りなかった。だから副業をすることにしたんです。

大河内さん

でも田舎暮らしだと生活費があまりかからなそうなイメージがあります。

フォンさん

実は子どもが2人いるんですが、1人が難病を患っていて、日常的に医療的ケアが必要なんです。でも外に働きに出ると、その間は面倒が見られません。

フォンさん

そこで家でもできることでもう一つ収入源をつくろうと思って調べて、マナブさんやイケハヤさんを知りました。そこからブログを書き始めたんです。

大河内さん

だからTwitterのプロフィールがブロガーなんだ。それでイケハヤさんを追いかけてNFTを知り、NinjaDAOにたどり着いたと。

フォンさん

おっしゃる通り、まさにその流れです!

CNP宝島はCNPというおもちゃで遊ぶ場所。楽しさを伝えて人を呼び込む

CNP宝島」サイトページ
大河内さん

NinjaDAOに入って、最初はどんな活動をしたんですか?

フォンさん

みなさんに名前を覚えていただいたのは、ブログコンペだと思います。コンペ賞品のNFTをオークションにかけて売上金を施設に寄付したら「こんな人いるんだ」って認識してもらえて。

フォンさん

あとはCryptoNinjaの於兎ちゃんをイメージして、メタバースにウサギだらけの変な空間をつくったら面白がってもらえました。

大河内さん

持て余していた企画力がWeb3で花開いたんですね。

フォンさん

「ここなら遊び心が発揮できる!」って興奮しましたね。
その後おもち先生たちと「メタバース初詣」を開催したら、めちゃくちゃウケました!あれは手応えを感じましたね。

大河内さん

メタバース初詣はもはや恒例行事ですよね。その後は2022年8月に開催された大型企画「CNP宝島」ですね。

フォンさん

あのころはちょうどCNPがリリースされた後だったんです。みんな待ちわびていたおもちゃを手に入れたような状態だったので、そのおもちゃを使った遊びとして企画したのが宝島でした。

フォンさん

みんなが宝島で楽しんでいる様子がコミュニティの外にも漏れ出せば「自分もNinjaDAOに行ってみよう!」って考える人が出てくるとも思いました。

大河内さん

すごいな、そこまでDAOに貢献しようと考えた企画だったとは。実際効果はあったんですか?

フォンさん

CNPを持っていると公式アバターがもらえるという仕組みにしたところ、CNPが47個ぐらい売れたんです!寄付金も集まって、宝島の制作陣にも報酬をお渡しすることができました。

大河内さん

まさに狙い通りですね。僕もモアイ像になって登場させていただいたので、Twitterでめっちゃメンションきました(笑)。

フォンさん

今年も開催するつもりなので、ぜひまた登場してください(笑)。

あきらめかけたCNP Villains。LINE NFTで見事復活!

LINE NFT「CNP Villains」コレクションページ
大河内さん

今度は3月22日リリースのCNP Villainsについて聞かせてください。僕の記憶では、CNP Villainsのアイディア自体はかなり前からあったような……。

フォンさん

よくご存じで!CNPに触発されて考えたんですが、ターゲットをCNPとほぼ同じ層に設定してしまったので、CNPファウンダーのroadさんから「ちょっと見直しましょう」って待ったがかかったんです。

フォンさん

そこから練り直しを始めたものの、CNP宝島も動き出して二つ同時並行になり、CNP Villainsが迷走してしまって……。

フォンさん

「もう無理だ」ってなって、2022年9月に「CNP Villainsをやっていく自信がありません」ってみんなに泣きながら謝罪をしたんです。
そしたらその謝罪の最中にroadさんから「だったらLINE NFTで出しませんか?」って提案があったんです。

フォンさん

溺れているときに浮き輪が投げ込まれた感じでしたね。

大河内さん

急展開ですね。でもCNP Toysの成功もあって今LINE NFTはめちゃくちゃ盛り上がっているので、結果的に良かった気がします。これでまたWeb3に人が入ってきてくれるといいですね。

フォンさん

そうですね。CNP ToysとCNP Villainsで、これまでNFTと無縁だった人との橋渡しができたらいいですね。

フォンさん

3月22日にミタマ、オロチ、リーリーの3キャラ、計2222体がリリースされます。悪いやつらがたくさん出てくるので楽しみにしてほしいですね。

大河内さん

さてNinjaDAOから質問がきています。「ブログやイベントのアイディアはどんなときに浮かんできますか?何に気をつけていますか?」とのことです。

フォンさん

ブログはSEOを意識して書くというのが王道だと思いますが、僕はそれだけだと面白くなくてムズムズしてしまうので、できるだけ体験談など一次情報を入れるようにしていますね。

フォンさん

あとは「ですます調」が続くと文章に温度感がでないので、体言止めを使ったり、友達にしゃべるように書いたり、最後の文章をちょっと跳ねるイメージでリズムを持たせています。

大河内さん

なるほど、音楽をやっていた経験が生きていますね。

フォンさん

企画は、毎朝の散歩中か夜に布団に入ってから眠りにつくまでに思いつくことが多いかな。田舎暮らしなので騒音ってほとんどなくて、朝晩はさらに静かになるんです。リラックスしているそのタイミングだと、妄想力が高まります。

NinjaDAOで自由に発想していた自分に戻れた。NFTもイベントも「楽しんでなんぼ」

大河内さん

NinjaDAOに入って人生変わった人って多いんですが、フォンさんもその一人なんでしょうね。

フォンさん

20代は飲食業で「社会人なんだから頑張らないと」ってブラック労働に耐えた。30代は「家族を守らないと。稼がないと」って必死だった。そうやってずっと自分を抑えてきました。

フォンさん

でもNinjaDAOに入ったことで、その鎖のようなものがバーンッて取れて、自由に発想していた昔の自分に戻れたんです。

大河内さん

ずっと冷凍保存されていた子どもの頃のフォンさんが、NinjaDAOで解凍されてでてきたんだ。

フォンさん

そうですね。だから今は毎日、子どものように思考して行動して、すっごく楽しいんです。

フォンさん

Discordの中では物理的に殴られることはないし、傷つくようなことを言ってくる人もいない。それに自分が間違っていたらみんなちゃんと指摘してくれるから、のびのびと失敗できる。
本当に生きやすくて、自分にとって大事な居場所になっています。

大河内さん

自由に生きるフォンさんの姿に勇気づけられている人はいると思います。特にWeb3の世界は流れが速いですからね。

フォンさん

毎日のように新しいNFTプロジェクトが誕生して、AIも盛り上がっていて、「トレンドについていかなきゃ!」って精神的に疲れてしまっている人は多いと思います。

フォンさん

でもNFTプロジェクトもイベントも、集まった人たちが楽しんで感動してなんぼだと思うんです。どんなにいいリリースができても、集まった人たちを疲れさせてしまうのは、本末転倒。この1年やってきてそれを身に染みて感じています。

フォンさん

僕は人をもっと大事にしたい。感動させて、笑わせて、「また遊ぼう」って言い合えるWeb3の時間をみんなと過ごしていきたいですね。

大河内さん

すごいハッとしました。忘れてしまっていた本質の部分を思い出させてもらった気がします。

NinjaDAOとの出会いは運命。「生かしてくれてありがとう」

大河内さん

でもほんとその通りで、目の前の1人を喜ばせられないのに、ネット上で何万もの人を喜ばせるなんてできません。NFTもAIも手段に過ぎない、大事なのはそれを使って何をするかですよね。

フォンさん

僕の場合、その手段がメタバースでのイベントだったんです。やるならユーザーさんはもちろん、制作陣もスポンサーさんも、全方向に還元したい。いつもその導線を考えてイベントを組んでいます。

フォンさん

CNP Villainsのメンバーにも「僕はファウンダーだけど、しんどいときはTwitterスペースはやりません。だからみんなもしんどいときはそう言ってくださいね」って伝えています。
無理せずにいられる場所をつくりたいし、みんなとはそういうつながりでいたい。

大河内さん

ファウンダーがそう言ってくれるって、本当にありがたいと思いますよ。

フォンさん

僕はファウンダーとしても企画者としても隙だらけ、弱みだらけなんです。でも強者を目指さないことが、逆に自分らしいと思っています。

フォンさん

この業界はすごい人たちが多いので、僕も背伸びをして自分を見失ってしまったこともあったんですが、今はこのままの自分を受け入れてもらおうという考えに変わりました。

大河内さん

等身大でいることって、実はすごく難しい。それができるのがフォンさんのいいところだと思います。

フォンさん

今思えば、タイミングよく自分を受け入れてくれるコミュニティと出会えたことって、本当にラッキーだったんですよね。運命かもしれない。「40歳を過ぎておじさんになったんだから、こっちに来なさい」って神様に導かれたのかもしれません。

大河内さん

いやぁ今日はいい話聞きました。僕ももっと頑張ろうって思いました。

フォンさん

これからも僕が考えた変な企画がたくさんでてくるだろうし、やらかしもあると思います。でもこれがフォンさんなんだって、見守っていただけたらうれしいですね。

フォンさん

NinjaDAOのみなさん、一緒にいてくれてありがとうございます、僕を生かしてくれてありがとうございます。

大河内さん

ジーンときますね。本日はありがとうございました!