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天才?それとも三日坊主?Crypto Ninja Master of fan art 大海樹鈴ができるまで

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「天才」「スーパークリエイター」「行動力オバケ」。

Ninja DAOの創設者であるイケハヤさんがそう絶賛する人物、それが大海樹鈴(@Kirin_Omi)さんです。

Ninja DAOの根幹であり文化でもあるファンアートを積極的に広め、貢献者としてCrypto Ninja Master of fan artの称号を与えられています。

絵、マンガ、ボクセル、3D、プログラミングなど、スキルの幅がとにかく広く、やりたいと思ったことは即実行。気づくと新しいジェネラティブを始めている、なんてことも珍しくありません。

実はDAOの盛り上げ役かつ守護神の「ほんちいbot」の「ほんちい」を生み出したのも彼女なんです。

今回はインタビューを通じて、謎に包まれている「大海樹鈴、解体新書」をお届けします。


この記事でわかること
  • 大海樹鈴が行動力をつけた経緯
  • 三日坊主のメリット
  • 「会社員以外」という働き方について
  • Ninja DAOでファンアートが盛り上がる理由
大海樹鈴さん

大海樹鈴さん(@Kirin_Omi
クリエイター。Ninja DAOアドミニストレーターでMaster of fan art。CNPプリンスアドバイザー。「ほんちいBot」のもととなる「ほんちい」の生みの親。(常に新しいことをやっていて実績が多すぎるので割愛)

大河内さん

大河内薫さん(@k_art_u
クリエイターに特化した税理士事務所を経営し、”お金の教育者”として書籍・公式ブログYouTubeVoicyなどで発信。小学校から大学まで、学校現場での「お金の授業」に注力している。2022年11月にお金の教育を考えるコミュニティ「マネリテDAO」を立ち上げた。

【Ninja DAOはこちら】

家族に溺愛された幼少期。自我に目覚めてからはやりたいことに一直線

大海樹鈴HP(https://kirin-omi.studio.site/
大河内さん

樹鈴さんは次々といろんなことに挑戦されていて、行動力のある人という印象があります。どんな風にして今の大海樹鈴になったのか、今日は深掘りしたいと思います!
ではまず子どものころのことを教えてください。

大海樹鈴さん

小学生くらいまでは、いつもボーッとしていましたね。末っ子だったので家族から溺愛されていて「世界ってすごいなぁ〜」という感じで、ぽやぽやしていました。

大河内さん

ぽやぽやって、今の樹鈴さんのイメージと全然違いますね。

大海樹鈴さん

でも中学生になって、急に自我に目覚めたんです。
中学2年生の正月に、学校の授業で「今年は本を100冊読む!」という目標を立てたら、それにのめり込んでしまって……。友達がしゃべりかけてくれる時以外は、ずっと本の世界に没入していましたね。

大河内さん

自我が出てきたって、やっと樹鈴さんらしくなってほっとしました(笑)。
そのころから目標を決めたら脇目も振らず一直線だったんですね。

大海樹鈴さん

飽きっぽくて、やろうと思ったら次々手を出しちゃうんです。

でも学生時代は一つのことを長く続けたこともあるんですよ。中学1年生のとき、当時所属していた科学部で、ある日急に「部長になりたい!」って思って。そこから先輩に根回ししまくりました(笑)。部長になることしか考えていなかったですね。

大河内さん

全力ですね〜。今の樹鈴さんの片鱗を見た気がしますね。

大海樹鈴さん

達成したいと強く思ったら徹底してやんです。
漫画家になりたいと思ったときは手塚治虫作品を読破したり、深夜アニメを全部録画して見まくったりしましたね。

大河内さん

マンガはその頃から描いていたんですね。将来の夢は漫画家だったんですか?

大海樹鈴さん

いえ、中学生のころはよく変わっていましたね。でもクリエイティブな仕事という軸は同じだった気がします。

婚活目的で大学に??夫と同じ会社に就職、職場をチェック

大河内さん

大学はクリエイティブなことが学べる学部を選んだんですか?

大海樹鈴さん

それが高校生になってからは現実を直視するようになって、夢はいったん捨てて、お嫁さんになろうと決めました。それで結婚相手を探しに大学に進学しました。

大河内さん

え???婚活のために大学に行ったってことですか???
いやぁ、ほんとユニークですよね(笑)。
大学では婚活に励みつつ、ほかにどんな活動をしたんですか?

大海樹鈴さん

同じ学科の友達がサバイバルゲームのサークルを立ち上げたので、そこの副部長のようなことをしていました。戦闘ではなくて送迎とかカメラマンとか、裏方仕事がメインでしたね。

大河内さん

サバゲーは一時期めちゃくちゃブームになりましたよね!
よければ婚活の結果も……。

大海樹鈴さん

入学してすぐに告白されて付き合い始めた人がいたんですが、なんか物足りなくて……。刺激を求めて今の夫と付き合い始めました。

大河内さん

おぉ、成功したんですね!!!目的達成ですね。
大学卒業後は就職して、結婚に向けて準備もしていったという感じでしょうか?

大海樹鈴さん

それがちょっと特殊なんです。中学生のころから自分が社会に出て働く姿が想像できなくて、就職で悩んでいました。しかも4年生のときに大学を中退してしまって……。

大海樹鈴さん

夫はタクシー会社に内定をもらっていました。ただ私があまりタクシー会社にいいイメージがなかったので、「本当に彼が人生をかけられるような職場なのか、自分の目で確かめてみよう!」と思って、夫と同じタクシー会社に就職しました。

大河内さん

夫婦で同じ会社に入ったってことですか???
面白いですね〜!今の時代、学生が仕事を知るために企業でインターンをするというのはよくありますが、夫の会社を見極めるというのももしかしたらそれに近いのかも。

大海樹鈴さん

でも夫とは違う部署に配属されてしまったんです。入社前にそれを知って、入社を諦めようと思ったんですが、夫に「俺のメンツがあるから、とりあえず入社してほしい」ってなだめられました(笑)。でも結局入社して2カ月で辞めてしまいました。

大河内さん

そうだったんですね。その後は転職されたんですか?

大海樹鈴さん

大学時代、サバゲーのほかに自動車の運転部にも所属していて、そのご縁で自動車メディアで働き始めました。でも夫の仕事がハードだったので、2018年に私が退職してフリーランスになって支えることにしました。

会社に所属する不安、フリーランスへの興味。イケハヤさんに影響を受けて働き方を考えた

NinjaDAO、Discordの一コマ
大河内さん

暗号資産やWeb3にはどういう経緯で関わるようになったんですか?

大海樹鈴さん

自動車メディアにいたときに、たまたま同僚がイケハヤさんの話をしていたんです。そこからイケハヤさんを追いかけるようになって、2018年の終わりに仮想通貨ブログを書き始めました。

大河内さん

2018年末というと仮想通貨の冬、というか極寒の時期ですね……。

大海樹鈴さん

大河内先生もすでに仮想通貨始めていらっしゃいましたもんね。あのときは本当に厳しかったですよね〜。持っていた仮想通貨が1カ月で10万から3万くらいに下落しました。

大河内さん

そんな状況でも業界からは離れなかったんですね。

大海樹鈴さん

私は仮想通貨というより、イケハヤさんの発信に興味があったんです。
昔から会社で働くことに不安があったので、フリーランスという働き方や自分で事業を進めていかれる様子には大きく影響を受けましたね。

大河内さん

確かに、イケハヤさんというと「NFTの人」というイメージを持っている人も多いと思いますが、もともとはブログの人なんですよね。地方移住とかフリーランスの働き方とか、そういう発信をされてましたね。

大河内さん

Web3に関わるようになったのも、イケハヤさんの影響ですか?

大海樹鈴さん

2018年に仮想通貨を触り始めた後、一時期、仮想通貨からは離れていたんです。でもたまたまTwitterでNFTプロジェクトの「Loot」が流行っているという情報を見て興味がわいて。そこからイケハヤさんのVoicyなどで、もう一度情報を追いかけるようになりました。

大河内さん

Ninja DAOにはDiscordが立ち上がった2021年9月に加入したんですか?

大海樹鈴さん

そうですね、私がNFTを知ったのは2021年の8月末で、最初はpajiさん(@paji_a)のコミュニティに入りました。その後NinjaDAOができたので、すぐに参加しました。

大河内さん

あのころ毎日新しい動きがありましたよね。樹鈴さんはどんな活動から始めましたか?

大海樹鈴さん

イケハヤさんが「ゲームがほしい」って言っていたので、プログラミングソフトのスクラッチを使ってCrypto Ninjaのキャラクターが巻物を投げ合うゲームを作りました。

大河内さん

え、樹鈴さんってゲームもつくれるんですか???すごいですね。

大海樹鈴さん

誰かのブログを見て、それを少しアレンジしてつくりました。フリーランスになってから時間があるときはいろんなツールを触っていたんですよね。

大河内さん

ほんと多才ですよね〜。絵もマンガもかけて、プログラミングもできちゃうんだもんな。

ファンアート文化ができたのは「イケハヤさんがオタクだから」

NinjaDAO、Discordの一コマ
大河内さん

NinjaDAOが盛り上がったのは、たくさんの人がファンアートに参加したからだと思うんです。樹鈴さんはファンアートを流行らせた立役者ですが、どうしてファンアートに注力したんですか?

大海樹鈴さん

やっぱりイケハヤさんが「ファンアートに力を入れたい」という思いをお持ちだったからですね。

大海樹鈴さん

それにDAOでゲームをつくっていくためには、もっとクリエイターに参加してもらう必要がありました。別のコミュニティでマンガや小説をつくろうと動いていたんですが、思ったようにクリエイターが集まらず、なかなか進まなくて……。

大海樹鈴さん

でもイケハヤさんがファンアートをやろうと呼びかけたらきっとクリエイターが集まる。「これに乗っかるしかない!」って思ったんです(笑)。

大河内さん

イラストが描ける人、アバターをつくれる人、いろんなクリエイターが続々と参加してきましたよね。あそこまで盛り上がったのはなんででしょうか?

大海樹鈴さん

やっぱりイケハヤさんが一番のオタクだったからだと思いますよ!

大海樹鈴さん

イケハヤさんってクリエイターのことを本当に大事にしていて、いつもすごい褒めてくれるんです。オタクだからクリエイターの気持ちがわかるし、褒めポイントもわかるんでしょうね。

大河内さん

なるほど!いや、その視点はなかったな。
確かに、みんな忘れがちですけど、イケハヤさんはめちゃくちゃマンガ読んでてオタクなんですよね。

大海樹鈴さん

「イケハヤさんが褒めてくれるから、頑張ってつくろう!」って思った人はいっぱいいると思います。
CryptoNinjaをつくった本人がキャラクターを愛していて、みんなにファンアートを描いてほしいと発信していた。みんながそれに応える形で、自然にファンアートが広がったんだと思います。

大河内さん

イケハヤさんはどんなファンアートも一点の曇りもなく大絶賛しますからね。

大海樹鈴さん

やっぱり他人を褒めるって、そんなに簡単にできることじゃないですよ。

大河内さん

ほんとそうですよね。その分析はさすがMaster of fan artですね!

三日坊主だから三日以上はかけない!思いついたら全集中

大河内さん

NinjaDAOに質問が届いています。「樹鈴さんのあふれるアイディアの源泉が知りたいです」とのことです。どんなときにアイディアが浮かんできますか? 

大海樹鈴さん

本を読んだりアニメを見たり、何かしらインプットをしているときが多いですね。あとはお風呂に入っているときかな。

大河内さん

僕もお風呂とかマッサージのときは、頭がリセットされてアイディアがでてきやすいですね。今って常にスマホが隣にあるから、インターネットデトックスの時間って大事ですよね。

大河内さん

でも樹鈴さんはアイディアが浮かんだら即行動に移すところが僕と違うかも。ちなみに今は何を企んでいますか? 

大海樹鈴さん

今やりたいことというより、すでに3日くらいかけてやりきったことなんですが、「忍者犯科帳」というマンガを作っていました。

大海樹鈴さん

昨年作り始めたものの途中で止まってしまっていて、たまたま今度開催するセミナーのスライドを作っているときに、「描きたい!」という衝動に駆られて、スライド作成を放り出して書き上げました(笑)。

大河内さん

3日で完成させるって、ほんとパワフルだな(笑)。

大海樹鈴さん

三日坊主なんですよ〜。だから三日以上はかけられないんです(笑)。NinjaDAOってコツコツ努力されている方が多いので、ドカンドカンと打ち込んで、すぐ次に行っちゃうのは申し訳ないですね。

大河内さん

いや、逆にそういう動きをする人ってコミュニティに必要だと思いますよ!

周囲が信じてくれたから飛び込めた。DAOに出版社をつくりたい

大河内さん

多くの人は「失敗したらどうしよう」って心配してなかなか行動に移せないものです。どうして樹鈴さんはそこで一歩踏み出せるんでしょうか?

大海樹鈴さん

私の場合、小さいころから家族に溺愛されて育っていて、何をやっても否定されることがなかったんです。だからそもそも失敗したらどうしようっていう気持ちはないんですよ。

大河内さん

なるほど、家族にやりたい気持ちを常に尊重してもらって、旦那さんにも自分の働き方を尊重してもらったからこそ、“行動力オバケ”の大海樹鈴があるんですね。

大海樹鈴さん

そうかもしれませんね。私の父ってすごい努力家なんです。東大を出て官僚になって、私が「退職したら一緒に本の装丁をやろう」って誘っても「どうしても大学教授になりたいから」って断って。そして夢を叶えて、春から大学教授になります。

大海樹鈴さん

ずっとその姿を見てきたから「コツコツ努力できない自分はダメだ」って思うときもありました。でもそんな父が、どんなときでも私のことを大好きでいてくれた。それが心の支えになりました。

大河内さん

素敵なお父様ですね。

大海樹鈴さん

実は、こうやってNFTの世界に飛び込めたのも父のおかげなんです。

大海樹鈴さん

私がお金のためにプログラマーになるって言ったら「ほかに自分にしかできないことがあるはずだ」って。当時は「何を言っているんだ」と思いましたが、そのすぐ後にNFTに出会いました。
あのときプログラマーになっていたら、NFTに没頭することはなかったと思います。

大河内さん

それってすごい大事なことですね。家族が自分を常に信じて応援してくれた。樹鈴さんはそれを素直に受け取って、純粋な大人になったんですね。なんかグッときます。

大河内さん

では最後に今後の目標を聞かせてください!

大海樹鈴さん

個人でもチームでも働ける、DAOワークという働き方を当たり前にしていきたいですね。

大海樹鈴さん

ほかにはライフワークとしてNinjaDAOの中に出版社を立ち上げたいと思っています。Ninja関連のIPだけで雑誌がつくれるようにして、一つの経済圏を作りたいな。

大海樹鈴さん

あとはクリエイター自身が稼げるようにするのはもちろん、クリエイターを応援した人も生計が立てられるように「推し活 to earn」を実践したいですね。

大河内さん

それはぜひ形にしてほしいですね!応援しています。
本日はありがとうございました!

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この記事を書いた人:けの
運営メディア :ふりら
プロライター/音源からの記事化(インタビュー、セミナーレポート)/プレスリリース/各種コラム記事作成/ペンの力でWeb2とWeb3をつなげたい/DAO、NFTプロジェクトのnote、リリース制作を担当